伊賀鉄道の中核駅

上野市
うえのし
Uenoshi

上野市駅

 伊賀鉄道線の中核駅で、駅員が常駐しているほか、駅の西側には車庫が設けられています。運転系統上も、上野市以北はJR関西本線との接続を重視、上野市以南はパターンダイヤ化されているため、基本的にこの駅で列車の運行がわかれています(一部直通列車も設定されています)。

 島式ホーム1面2線が基本で、ホームの東側(伊賀神戸方)に構内踏切があり、南東側にある駅舎と連絡しています。ホーム上にはしっかりした屋根が設置されています。

上野市駅ホーム

上野市駅ホーム。《2008年2月8日撮影》

 木造モルタルの駅舎は、壁面が垂直であるものの、断面が三角形のような形になり、屋根の中央部分が鋭くくびれているという、巾着袋の四隅を持ち上げたような恰好になっています。腰折屋根が直角にクロスしているわけで、ほかに例のほとんどない建物でしょう。

 伊賀鉄道草創期に鉄道をアピールするためにつくられたと思われる洋風建築で、当初はかなりのインパクトを与えたものと思われます。現在でも広い駅前広場を支える要石のような存在感を持っており、古さを感じさせません。CIを用いた看板などが設置されておらずすっきりしているのも好感を持てます(各所で公開されている写真を見るかぎり、これは近鉄時代から変わっていないようです)。また、東西南北のいずれの面からも同じ姿を見せている点もユニークなところ。建築史上の意義や機能性もさることながら、見ていて楽しい駅舎といえるでしょう。

上野市駅駅舎内

上野市駅駅舎内。《2008年2月8日撮影》

 駅舎の中にはいると、左手に待合室、正面に自動券売機、右手に改札口および出札窓口という、ごくオーソドックスなつくりになっているほか、駅舎の東側には、かつて降車専用改札として使われていた臨時改札口があります。出札窓口では、伊賀神戸で接続する近鉄の特急券も販売されています。

 臨時改札口や待合室、改札口付近などの各所には忍者の人形が配置されており、“伊賀忍者の町”である上野をアピールしています。忍者が存在感をアピールしてどうするんだ、などと思わせる配置ではありますが。

上野市駅臨時改札

上野市駅臨時改札。乗降分離時代の名残です。《2008年2月8日撮影》

 駅前には巨大なロータリーがあり、路線バスやタクシーが頻繁に発着しているほか、産業会館が隣接しており、人の出入りが盛んです。それでも駅周辺のたたずまいは、やはり地方都市のそれであり、飲食店や商店などにもあまり活気は感じられませんでした。

 駅の北側には上野城があり、駅周辺は一大観光地となっています。出口は駅舎のある駅南側にのみ設けられていますが、駅舎脇にある地下道で北側へ出ることができます。

乗り場

駅名の由来

 自治体の名称にあわせて付けられた駅名ですが、2004年11月1日に伊賀市に新設合併され上野市の名称が消滅した現在でも、駅名は変更されていません。伊賀鉄道発足時に動きがあるかと思われましたが、結局はそのままでした。

歴史

 伊賀軌道が上野駅連絡所(現・伊賀上野)-上野町(現・上野市)を開通させた際に設置された駅です。社名を(旧)伊賀鉄道と変更後、1922年7月18日に西名張(現在は廃止)までの区間が延長開業、途中駅となりました。開業当初は「上野町」と称し、1941年9月10日に上野町を含む7町村合併によって上野市が成立したことから「上野市」と改称しています。

周辺の見どころ

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その他

2008年2月22日

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