仙台の中心駅であるとともに、東北地方における旅客拠点駅といっても差し支えないでしょう。山形新幹線開業や仙石線地下化に伴い機能がかなり動いた面もありますが、東北新幹線の全便が停車し、JR東日本では首都圏を除き圧倒的に多い乗降客数を誇っています[1]。
中央コンコースは在来線の西側に設けられており、2階に在来線コンコース、3階に新幹線コンコースがあります。駅前のペデストリアンデッキから入ってきた旅客は、そのまま奥のほうへ進めば在来線改札口に、エスカレータに乗れば新幹線改札口へ向かうことができます。2階コンコースの入り口に立つと天井が非常に高いため開放感がありますが、人の出入りが大きいことに加え、大きな荷物を持った旅行客の滞留が見られるため、慢性的に混雑している印象があります。開放感と機能性を両立させている設計は悪くないのですが、人が“溜まる”空間であることへの配慮が乏しいような印象を受けます。
東北本線と仙山線の列車が発着する在来線ホームの改札口上には、旧駅舎に設置されていた大時計を模したアナログ表示の時計が掲示されています。改札口は線路(ホーム)と垂直に設置されています。天井には枡模様が施され、圧迫感を感じにくいつくりになっています。
東北本線および仙山線のホームは地平に設けられています。現在では昼間の優等列車が完全に消滅しており、普通列車のみが整備された長大ホームにちまちま出入している状況なので、ホームの端のほうにいくとさびしさが先に立ちます。西側には新幹線の高架がデンとかまえており、午後になると薄暗くなるのも残念。
いっぽうの新幹線改札口は、在来線とは異なり線路(ホーム)と平行に設置されています。改札前の空間からは2階および3階のコンコースを一望でき、待ち合わせ場所にもなっています。改札口を入った正面の新幹線コンコース内にも飲食店や売店が入っており、特に東京へ向かう旅客が多数利用、改札外よりもむしろ混んでいるようです。
新幹線のホームは在来線よりも高い位置にあります。このページ先頭に掲げた駅舎外観を見てわかるとおり、ホームが壁で覆われているため保温性には問題ありませんが、やはり寒々しい印象は拭えません。
以上をまとめると、1階=在来線(東北本線および仙山線)ホーム、2階=在来線コンコース、3階=新幹線コンコース、4階=新幹線ホーム、という4層構造になっていることがわかります。このうち、駅前のペデストリアンデッキに連絡しているのは2階なので、在来線、新幹線のいずれに乗り降りする際も、必ず2階を通る構造になっています。
いっぽう、仙石線の乗り場は、東北本線・仙山線および新幹線からは大きく離れた地下にあります。地下化される以前は、東北本線・仙山線の北東側に頭端式の地平ホームを備えていましたが、現在はさらに東へ移設されたうえ、起点が仙台駅西側のあおば通へ移ったこともあり、島式ホーム1面2線という単純な構成の中間駅仕様となりました。もちろん、東北本線や仙山線、東北新幹線と同一駅であることには変わりなく、このため長大な通路が設けられています。
仙石線は、東北本線および仙山線とは異なり直流電化されており、駅間距離も国鉄時代から短く頻繁運転が行われていました。これは、もともと私鉄の宮城電気鉄道として開業したことによるもので、開業当時の仙台駅は日本初の地下駅でした。国有化後に地上東口に移転し、さらに仙台市内地下化に伴い再度地下駅化されたことになります。
仙台駅の西口には駅ビル「S-PAL」が建ち、駅舎はこれと一体化しています。駅を降りた旅客は、南側のショッピング街、北側の「牛たん通り」「すし通り」と呼ばれる一角へアクセスできます。後者は、牛たんや寿司を比較的安価で提供する飲食店が入居しており、新幹線待ちの利用者でにぎわっています。
駅の外に出ると、幅の広い立派なペデストリアンデッキが伸びています。地方都市の駅前にペデストリアンデッキが整備されているのは今となっては珍しくもありませんが、駅前を通る道路の各コーナーの隅々まで通路が延び、それらの幅員にも十分な余裕を持たせており、規模としては日本有数のものといえ、未確認ですが日本一の規模という声もききます。もっとも、地下街のない仙台ではこれくらいの設備があって当然、という見方もあるかもしれませんが(あおば通駅方面へ向かう地下道はあります)。この西口には、大規模商業施設や金融機関などが集中的に立地しており、一大繁華街を形成しています。
いっぽうの東側には、仙石線改札を除いてJRの改札口は特に設けられておらず、2階コンコース南側から東へ延びる自由通路を通って抜けた先にある東出口がアクセス拠点になります。以前は低層のビルなどが雑然と立地する、いわゆる“駅裏”の雰囲気が濃い一角でしたが、ヨドバシカメラの進出をきっかけに再開発が進み、その様相を大きく変えています。
交通の要衝であり長距離列車の利用客が多いこともあってか、駅弁の販売が盛んで、複数業者がしのぎを削っており、その種類は日本一を誇ります。
停車列車 [2008年12月現在]
東北新幹線
すべての列車が停車します。
- 新幹線「はやて」「こまち」 大宮 ← 仙台 → 盛岡※1
- 新幹線「やまびこ」 白石蔵王※2 ← 仙台 → 古川
- ※1 一部の「はやて」「こまち」は、古川または一ノ関に停車。
- ※2 便によって、白石蔵王を通過し、福島に停車。
東北本線
寝台特急を含めたすべての列車が停車します。
- 寝台特急「カシオペア(下り)」 福島 - 仙台 → 一ノ関
- 寝台特急「北斗星」「カシオペア(上り)」 福島 ← 仙台 → 函館
- 特急「スーパーひたち」 岩沼※3 ← 仙台
- 快速「南三陸」 仙台 → 小牛田
- 快速(「南三陸」以外) 名取 ← 仙台 → 東仙台
- 普通 長町 ← 仙台 → 東仙台
- ※3 7号、27号、34号および54号は、岩沼を通過し、相馬に停車。
仙石線
すべての列車が停車します。
仙山線
始発駅で、当然ながらすべての列車が停車します。
乗り場
東北本線および仙山線ホームについては、長距離列車や臨時列車などでホームが異なる場合があるため、特に東北本線列車については目安程度のものです。西側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線…となります。
仙石線(9番線、10番線)は1面2線の単純な構成です。北側が9番線です。
東北新幹線は2面4線ですが、便によって入線する番線が大きく異なります。西側から順に、11番線、12番線…となります。
- 1.東北本線下り 岩切、小牛田方面
- 2.東北本線 (方向不定)
- 3.東北本線上り(仙台空港鉄道直通列車) 仙台空港方面
- 4.東北本線 (方向不定)
- 5.東北本線上り 岩沼、福島方面
- 6.東北本線上り 岩沼、福島方面
- 7.仙山線 作並、山形方面
- 8.仙山線 作並、山形方面
- 9.仙石線上り あおば通方面
- 10.仙石線下り 本塩釜、石巻方面
- 11.東北新幹線 (方向不定)
- 12.東北新幹線 (方向不定)
- 13.東北新幹線 (方向不定)
- 14.東北新幹線 (方向不定)
駅名の由来
コメント準備中。
歴史
- 【1887年12月15日】 日本鉄道によって郡山-仙台-塩竃が開通した際に開業。
- 【1906年11月1日】 日本鉄道が国有化されます。
- 【1925年6月5日】 宮城電気鉄道によって仙台-西塩釜が開通、始発駅として仙台停留場開設。この当時は東北線をアンダークロスし、西口に地下駅が設けられていました。東口には別途「東七番丁」(ひがししちばんちょう)停車場を設置。
- 【1929年9月29日】 仙山東線(現在の仙山線)仙台-愛子開業、当時の中間駅は北仙台、陸前落合のみ。
- 【1944年5月1日】 宮城電気鉄道が国有化され、国鉄仙石線の駅となります。これにあわせて、東七番丁停車場を廃止して仙台東口仮乗降場を設置。
- 【1949年--月--日】 新駅舎(震災復興後の駅舎)供用開始。
- 【1952年5月31日】 この日かぎりで仙石線仙台駅を廃止、仙台-仙台東口は列車運休。
- 【1952年9月26日】 仙台東口仮乗降場を廃止、仙台停車場に統合。
- 【1972年--月--日】 新駅舎(新幹線開業前の仮駅舎)供用開始。
- 【1977年12月15日】 新駅舎(現在の駅舎)供用開始。
- 【1978年3月--日】 ターミナルビルが開業し「S-PAL」営業開始。
- 【1984年1月14日】 この日かぎりで貨物扱い廃止。
- 【1982年6月23日】 東北新幹線大宮-盛岡開業、仙台駅設置。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
- 【2000年9月22日】 仙石線の地下化に伴い仙台駅ホームが地下化され、同線始発駅があおば通駅に変更。
- 【2008年4月1日】 東口駅前広場オープン。
- 【2011年3月11日】 東日本大震災が発生、東北本線などが大規模に運休。
- 【2011年3月28日】 仙石線・あおば通-小鶴新田間が復旧、営業再開。
- 【2011年3月31日】 東北本線・仙台-岩切間が復旧、営業再開。
- 【2011年4月2日】 東北本線・名取-仙台間が復旧、営業再開。
- 【2011年4月4日】 仙山線・仙台-愛子間が復旧、営業再開。
- 【2011年4月7日】 この日発生の余震により、再び東北本線・黒磯-盛岡間、東北新幹線那須塩原以北、仙山線、仙石線が運休。
- 【2011年4月12日】 東北本線・福島-仙台間が復旧、営業再開。
- 【2011年4月21日】 東北本線・仙台-一ノ関間が復旧、営業再開。
周辺の見どころ
コメント準備中。
その他
- 「東北の駅百選」(国土交通省東北運輸局)選定駅。
- 2007年度現在の乗車人員は78,914人で、JR東日本全体では51位です。首都圏以外で仙台に次ぐのは新潟(36,849人、114位)。出典は、JR東日本公式Webサイトによる。
【東北本線】 東京…(略)…福島-東福島-伊達-桑折-藤田-貝田-越河-白石-東白石-北白川-大河原-船岡-槻木-岩沼-館腰-名取-南仙台-太子堂-長町-仙台-東仙台-岩切-陸前山王-国府多賀城-塩釜-松島-愛宕-品井沼-鹿島台-松山町-小牛田-田尻-瀬峰-梅ヶ沢-新田-石越-油島-花泉-清水原-有壁-一ノ関-山ノ目-平泉-前沢-陸中折居-水沢-金ヶ崎-六原-北上-村崎野-花巻-花巻空港-石鳥谷-日詰-紫波中央-古館-矢幅-岩手飯岡-仙北町-盛岡
【東北新幹線】 東京-上野-大宮-小山-宇都宮-那須塩原-新白河-郡山-福島-白石蔵王-仙台-古川-くりこま高原-一ノ関-水沢江刺-北上-新花巻-盛岡…(略)…新青森
【仙山線】 仙台-東照宮-北仙台-北山-東北福祉大前-国見-葛岡-陸前落合-愛子-陸前白沢-熊ヶ根-(西仙台ハイランド)-作並-(八ツ森)-奥新川-面白山高原-山寺-高瀬-楯山-羽前千歳
【仙石線】 あおば通-仙台-榴ヶ岡-宮城野原-陸前原ノ町-苦竹-小鶴新田-福田町-陸前高砂-中野栄-多賀城-下馬-西塩釜-本塩釜-東塩釜-陸前浜田-松島海岸…(略)…石巻