山寺の通称で知られる立石寺は、清和天皇の勅願によって円仁が創建した名刹です。松尾芭蕉がここを訪れた際の記述が『おくのほそ道』にあることで有名です。
山寺駅は、そんな立石寺への参拝拠点という位置づけになっているため、山深い里に設けられていながら観光客が多くみられます。このため駅舎も、太い木材をふんだんに用い、漆喰を多用するなど寺院を意識した和風のものに仕上がっています。駅前には丸ポストが置かれ、これがまたいい味を出しています。
駅舎の内装は和風になっていますが、こちらは寺院風ではなく、むしろ旅籠風か茶屋風とでもいったところでしょうか。畳と格子窓が似合うようなつくりになっています。駅員が配置され「みどりの窓口」があります。なお、改札口はノーラッチとなっており、改札口を入ってすぐ地下道を通り、地上にある島式ホームへ通じています。
待合室には各種の旅行情報が置かれていますが、設備面でも、行燈風の照明灯があったり、和傘風のオブジェがたてられていたりと、茶店で一服しているような感じになります。
屋外には出口があり、入り口にあたる改札口とは分離されています。地方の中規模駅でしばしばみられた乗降口分離方式もすっかり珍しいものとなりました。
この出口の脇に見晴台があり、ここに登ると立石寺がよく見えます。もっとも、この見晴台のおかげで端正な山寺駅のバランスが崩れているのも否定できません。
ホームは島式1面2線と側線から成り、これが駅本屋より少し高いところにあります。ホーム上にも、駅本屋とは別に待合室が設けられています。
仙山線が最後に開通した区間である作並-山寺間は、仙山トンネル対策として開業当初から直流電化されていたため、この山寺で蒸気機関車と電気機関車の付け替え作業が行われ、当時は大いに賑わったといいます。
停車列車 [2011年8月現在]
快速が停車します。
乗り場
北側から順に、1番線、2番線となります。
- 1.上り 愛子、仙台方面
- 2.下り 羽前千歳方面
駅名の由来
立石寺の通称からとられたものです。
歴史
路線開通当初からの駅です。
- 【1933年10月17日】 仙山西線羽前千歳-山寺開通に際して暫定終着駅として開業。
- 【1937年11月10日】 愛子-山寺が開通し仙山線全通、中間駅となります。
- 【1971年3月31日】 この日かぎりで貨物扱い廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
- 【2011年3月11日】 東日本大震災が発生、仙山線が全線で運休。
- 【2011年4月13日】 仙山線・山寺-山形間が復旧、営業再開。
- 【2011年4月23日】 仙山線・愛子-山寺間が復旧、仙山線が全線で営業再開。
周辺の見どころ
確認中。
その他
- 「東北の駅百選」(国土交通省東北運輸局)選定駅。