越前武生を発車した電車は、しばらく北陸本線と平行して走ってから、まず左へカーブを描き、さに右へと急カーブを進んで、住宅地の中にある北府に到着します。
北府駅は、武生市の中心街から離れており、駅へのアプローチも狭い路地のような小道を分け入っていく必要があります。地元の人と鉄道関係者だけが利用する駅になっているように見えます。
駅舎は木造平屋で、古い小商店を連想させるつくりになっています。軒のトタン葺きと飲料の自動販売機がなければ、何十年もの時代が凍結されているような印象を受けたでしょう。
駅舎の内部も、外見に負けず劣らずで、古くからの設備がそのまま残っています。改札は無人化されていますが、出札窓口と改札が一体化し、待合室の外壁に沿って木のベンチが用意されているなど、かつて駅員が配置されていたローカル駅に典型的な構図が残されています。
その一方で、駅舎のうち改札と反対側のスペースは、自転車駐輪場として活用されていました。駐輪場を備えている駅など珍しくも何ともありませんが、駐輪場が駅舎内、それも改札の脇にあるというのは、きわめて珍しい例です。屋根が付いているため雨天時にも利用しやすく、古い駅ゆえ段差がほとんどないためにできた芸当でしょう。
2面2線の対向式ホームが設けられており、ゆるやかなカーブ上には、古色蒼然たる架線柱に、これまた時代を感じさせる蛍光灯が設けられています。
ホームの北西側から西側にかけて車両基地があり、多くの車両が休んでいます。私が電車を待っている間、係員が列車を誘導して右へ左へと動かす光景が見られました。
福井鉄道本社が駅に隣接しています。駅の北東側には信越化学工業の工場があり、かつては福井鉄道から専用線が乗り入れ、貨物輸送が行われていました。同工場のWebサイトでは、最寄り駅が武生となっており、北府駅は無視されています(2010年3月22日現在)。
停車列車 [2011年8月現在]
急行が停車します。
乗り場
確認中。
駅名の由来
確認中。
歴史
福井電気鉄道以来の駅です。
- 【1924年2月23日】 福武電気鉄道によって武生新(現、越前武生)-兵営(現、神明)が開通した際に、「
西武生 」駅が開業。 - 【1945年8月1日】 福武電気鉄道が鯖浦電気鉄道と合併して福井鉄道となり、福井鉄道の駅となります。
- 【2010年3月25日】 駅名を「北府」に変更。
周辺の見どころ
特になし。