神明から先はゆるやかな下り坂となり、川沿いに進むとしだいに民家が増えてきます。無人に近いエリアを走ってきただけに、かなり大きい集落に入ってきたと感じると、まもなく湯ノ岱駅となります。
江差線末端区間(木古内-江差間)にある中間駅のなかで、唯一の交換可能駅であり、また唯一の有人駅です。かつて誓われていた貨物用側線の跡地が駅の北東側に残っていますが、今ではご多分に漏れず、ただの荒れ地と化しています。
島式ホーム1面2線から成り、列車は進行方向左側に侵入します。湯ノ岱-江差間ではスタフ閉塞になっているため、下り列車が到着すると助役が運転士にスタフを渡し、また上り列車が到着すると助役が運転士よりスタフを受け取るという光景が見られます。
駅舎は木造平屋建てのコンパクトなものですが、北欧風の外観に改装されています。駅に隣接して存在する倉庫に比べると、ていねいに改装されたさまがうかがえます。玄関が一重のままである点をのぞけば、一般の民家と見分けがつきません。
駅舎の中に入ると、コンパクトな待合室内に並べられたいすに、座布団がびっしり敷かれています。腰を下ろしてみると、いずれもふわふわ。地元の人が丁寧に扱っているさまがうかがえ、暖かい気分になりました。
「みどりの窓口」はありませんが、駅員が常駐しているので、短距離乗車券の常備券が窓口で販売されています。
駅前には民家が集まっており商店も立地し、木古内を出て以来久々に“集落”と呼べる規模のものが出迎えます。駅から徒歩圏内に日帰り入浴施設があり、列車ダイヤによっては江差からの折り返し列車をちょうど待つ間に一風呂浴びることができます。
乗り場
北側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。ホーム上には番線表示はありませんが、駅舎内に掲示している時刻表の表記に従います。
- 1.江差線上り 木古内方面
- 2.江差線下り 江差方面
駅名の由来
確認中。
歴史
- 【1935年12月10日】 国有鉄道(鉄道省)上磯線(現・江差線)の木古内-湯ノ岱間が開通した際に、開業。
- 【1936年11月10日】 江差線(この日上磯線から改称)の湯ノ岱-江差間が開通、中間駅となります。
- 【1982年11月14日】 この日かぎりで貨物営業廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
周辺の見どころ
湯ノ岱温泉【未訪】
駅から南へ、徒歩10分。日帰り入浴施設を備えた町立の保養施設があり、列車待ちの間にひと風呂浴びることもできます。